紹介記事

ディレクターズマガジン2006年10月号の「Freelance Styleニューヨーク編」で紹介されました。

ディレクターズマガジンに掲載された鈴木智草の紹介記事

あなたの仕事について教えてください。

雑誌やウェブサイトの記事、あるいは書籍のための取材、執筆、編集、それと翻訳です。最近は、翻訳の仕事が増えていて、自分でもそれは望んでいる方向なので、「職業は?」と聞かれて「翻訳者です」と答えることも多くなりました。また、数はそれほど多くはありませんが、通訳の仕事もしています。

この仕事についたきっかけは?

きっかけと言えるような出来事があったわけではありません。理由ということであれば、大学卒業を控えて就職活動を始めるにあたって、「様々な人に出会える仕事」に就きたいと思い、取材をして記事を書く仕事を選びました。新聞よりも雑誌のスタイルのほうが好きだったので、雑誌を発行している出版社に就職しました。文章を書くことは、昔から嫌ではありませんでしたが、好きだと気づいたのは仕事を始めてからでした。
翻訳のほうは、英語が専攻だったので学生時代からアルバイトでやっていましたが、仕事として本格的に引き受けられるだけの言語力がついたのは、社会人としての経験を積んで、さらにアメリカで生活するようになってからでした。

就業して何年目で独立を決意しましたか?

特に決意と言えるようなものを固めたことはありません。「いつかはフリーランスに」という、ぼんやりした思いは常にあったように思いますが、現実的に考えたことはありませんでした。社会人10年目の時、勤めていた会社が倒産したのですが、その時、自然とフリーランスになることしか考えませんでした。今になって考えてみると、人脈やスキルや自信という点で、キャリアのなかでも良い時期に独立できたと思います。あのようなきっかけがなかったら、自分からその道に踏み出す勇気はなかったのではないかと思います。倒産して解雇されるという、はたから見ればネガティブな経験ではありましたが、私自身は、その出来事に感謝しています。

独立当時から現在に至るまで、年収はどのように変化しましたか?

おかげさまで、毎年仕事は増え、それに伴って年収も上がっています。要因は、自分では分析できていません。一般的な経済状況などにも左右されているのかもしれませんが、自分なりに一生懸命仕事をしているので、それが理由なのだと信じたい気持ちはありますね。

クライアント開拓の“コツ”は?

コツと言えるほど、意識していることはありません。納期を守ること、与えられた条件のなかで最善の結果を出すことを心がけています。今の仕事を大事にすることが次の仕事につながると思っています。

仕事の喜び、やりがいはなんですか?

ありきたりかもしれませんが、自分のスキルを使って人の役に立てることが嬉しいです。また、文章や言葉の世界の中で、ああでもない、こうでもないと頭をひねっている時間は、私にとっては楽しみの時間です。

仕事をする上でつらいことはありますか?

特にありません。あえて今の自分にないものを望むとしたら、仕事のうえで互いに切磋琢磨できる同業者の友人がもっとほしいことでしょうか。

アメリカに来たきっかけは?

一番最初は、大学時代に交換留学生として10カ月間、マサチューセッツ州の大学で勉強しました。その後、日本の大学に戻って卒業し、日本の会社に就職しましたが、いつかもう一度、今度は学生としてではなく社会人として、アメリカで暮らしてみたいという気持ちを持ち続けていました。

今後の目標は?

自分自身のスキルのなかでも重要性が高いと思っている点に、文字を通してのコミュニケーション力があります。もともと雑誌の編集をしていて、そこから書いたり翻訳したりする方向へと仕事を発展させたこともあって、単純な記事執筆や翻訳の仕事でも、完成した文章がどのようにプレゼンテーションされて、どのように読み手に伝わるのか、ということにまで気を配る傾向が、私自身にあります。
もっと細かい部分で言うと、執筆の場合は、相手に伝わりやすい論理構成で話を展開する、翻訳の場合は、学校で教わるような英文和訳ではなく原文執筆者の思考を日本語で伝える、ということが重要なのだと思っています。自分で書いている時は、ある一語を文章の中に挿入するだけで、それが読み手にどんな効果を与えるのかを考えますし、翻訳している時は、原文の執筆者が何を思ってその一語をこの文章の中に入れたのかまでとらえようとします。
どんな仕事でも同じかもしれませんが、ひとりよがりの作品ではなく、最終的な完成品のパッケージになった時に、相手に意図が伝わらなければ意味がないと思うのです。翻訳であれ執筆であれ編集であれ、自分の仕事の持ち場で意図を伝えるスキルを磨き続けていきたいと思いますし、こうした観点の重要性を、一緒に仕事をする方たちの間にも広めていきたいと思っています。

あなたの夢をお聞かせ下さい!

景色の良いところに住んで、生涯仕事を続けていければと思います。

鈴木智草が受賞したトランスレーター・オブ・ザ・イヤー賞

翻訳サービスを提供するWIPジャパン・コーポレーションが選ぶ「MVT2003:トランスレーター・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。1年を通して、クライアントからのお礼の言葉が最も多かった翻訳者に贈られる賞だそうです。詳しく読む

海外の市場に向けて、御社が伝えたいと思っているメッセージを確実に汲み取って英語に翻訳するだけでなく、英語圏でのビジネスに特有の論理構成やメッセージ訴求の方法を踏まえて、世界に通用する企業としてのPR広報物、マーケティング資料などを作成します。サービスの特徴を読む